読者の皆様お待たせ致しました。

しばらく休載しておりましたが、旧「シンガポール人財羅針盤」改め今号より、新「東南アジア人事羅針盤」をスタートさせます。

回数は2008年より続いている通し番号を使いますので300回、いや1000回に向けて皆様に東南アジアで起こりうる人事・労務に関する諸情報をお送り致します。

さて、「東南アジア」とはいったいどこを指しているのだろうか?そもそも「アジア」の範囲はどこだろうか?筆者が日本で勉強したアジアに強い国際関係学部ではアジアを4つの地域に分けていた。筆者は「東アジア」専攻で、中国か韓国の内中国を選んで勉強した。`

残りの3地域は「東南アジア」、「南アジア」、「西アジア」に分かれおり、「西アジア」専攻ではペルシア語を勉強するのであるが、80年代の後半でアジアの地域言語に興味を持つ人はそれほど多くなく、アジア全体に対してもそれほど注目はされてはいなかった。

この4つの地域に加え、地勢的には「北アジア」がある。これはロシア(旧ソ連)の極東地域、中国東北部(旧満州)、モンゴル、それに日本の北海道も含まれている場合もあり、あまり使われていない。モンゴルは「東アジア」に属しており、日本、中国、韓国、北朝鮮の計5カ国の仲間である。中国の中には既に返還された香港やマカオも含めている。

「南アジア」はインドがメインでその周辺国、アフガニスタン、スリランカ、ネパール、ブータン、パキスタン、バングラデシュ、モルジブの8カ国に分類される。

「西アジア」については結構広義で中東全部にトルコ、アゼルバイジャン、アルメニアが入るがヨーロッパに分類されることもある。私が通っていた大学ではエジプトとイランが中心で担当教授は完全にアラブ寄りでイスラエルには入国できなかった。

さて、我々が住んでいる「東南アジア」は実にシンプルである。それは「東南アジア諸国連合」通称「アセアン:Association of South‐East Asian Nations」があり現在の加盟国10カ国(加盟順に、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)に2002年に独立した東ティモールを加えた11カ国だからである。

アセアンは当初は反共を共通点に結成され政治的要素が大きかったが、現在では経済的つながりが大きく、2015年にはアセアン経済統合も予定されており、現在では日本の経済ニュースでもアセアンの響きが増えてきたように思える。

人口は約7億人しかも若年層が多く、5億人を抱えるEUよりは明らかに成長ファクターがある。ただ「東南アジア」と一言で言っても多種多様であり言語も文化も通貨も違う。日本式のやり方を現地スタッフに押し付けてもうまく行かないケースをよく見かける。同じ声の掛け方でも「逆」に捉えてしまわれることもしばしば。東南アジアでビジネスを行う日系中小企業のお悩みのトップにあがるのが「人事」マターである。特に採用の困難さ、採用したスタッフのリテイン(維持)は求職者が会社を選ぶ「売手市場」のシンガポールでは入社日当日キャンセルなど日本では考えられないことが起こりうる。

「人事」とは、的確な採用活動によって獲得した従業員の教育・育成・動機付けを「業績」につなげることで、人の有効的な活用無しには業績は延ばすことはできない。次号からは東南アジアにおける「人事」について事例をもって解説していく。乞うご期待。


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