日本では猛暑が続き、昨日7月23日では埼玉県熊谷市で観測史上最高気温の41.1度を記録しました。

その他の地域でも40度近くの気温で毎日のように「熱中症」がニュースになっています。

猛暑の上の言葉で「極暑」や「狂暑」などの案が出ているほど、殺人的な暑さが続いています。

筆者の知人が東京に出張に行きましたが、エアコンが効いておらず、常夏の東南アジアから出張をしたにも関わらず会議中は一人だけ汗をかいていたそうです。

そもそも日本の会議室のエアコン室温設定は26度とシンガポールの会議室は19度くらいなので筆者もいつも日本の会議室は「空気がない」感覚に陥ります。

さて、前号に続き「さらなる外国人雇用に対する締め付け政策」について述べてまいります。

EPの代替措置としてのSパスの件数は前年12月末の段階で前年比4700件増えており、なんとかこの数も減らそうとして、クオータを構成する社員の給料の引き上げを行いました。

ある程度規模の大きい企業ではクオータを確保出来ますし、基本1200ドル以上の社員が在籍しておりカバーできますが、中小企業や普通の飲食企業では100ドル上がっただけでインパクトが大きいです。

このコラムでも何度も述べておりますが、シンガポール人雇用を排斥しているのではなく、募集をしても来ないので外国人を雇うしかないのです。

シンガポール人の友人も飲食業を営んでおりますが、シンガポール人のバイトを雇っても3日で辞めてしまうとボヤいていました。

Sパスに関する改定はそれほど日系の一般企業にはインパクトがそれほどないかもしれませんが、JOBS BANKでの求人広告掲載条件に変更がありました。

そもそもこのJOBS BANKはシンガポール政府が運営するジョブポータルで、日本でいう「ハローワーク」のような位置づけです。

JOBSBANKシンガポール

シンガポールに在籍している企業は新規でEPを申請する前に、この求人サイトに一定期間(14日間)同じポジションの求人を掲載する義務があります。

逆に言うとこのサイトに掲載しませんと新規のEPは下りないとのことです。

旧規定では、社員25名以下の社員数と月給12,000ドル以上の給与額の求人は掲載免除でした。

ですので、数多くある社員数10数名規模の中堅商社の掲載は必要ありませんでした。

これが社員10名以下社員数と月給15,000ドル以上の給与額の求人が免除と「改悪」されました。

この改定により、10数名の中堅商社も新規で来られる駐在員のEPを取得するのにJOBS BANKに掲載する義務が出てきました。

つまり、掲載期間14日に加え、最近審査時間が長期化しており、最低1ヶ月はEP取得の為の「アイドリング時間」を設定する必要がでてきました。

辞令を出してもすぐには赴任できない状態です。

この「改悪」の背景としては、とにかく「シンガポール人にも同様な雇用機会を与える」との強い意志が伺えます。

一方、今までJOBS BANKの存在は外国企業からしてみますと、「EPを所得するための一つのツール」としか捉えていない傾向があり、「有名無実化」していたのも現状です。

また筆者も何度もTALENT SEARCHをしてみましたが、TALENTと呼ばれるような人材はあまり存在していなく、シンガポール人の求職者もそれほど、期待してないことが伺えます。

そこを何とかしなくてはならないと、求人案件を増やそうとして、シンガポール人の求職者にも魅力ある求人ポータルにしようとしていますが、単にEP取得のためのハードルを中小企業にも課し、なんとかEPの数を減らしていこうという思惑が伺えます。

弊社のお客様では、20名いた社員の11名を解雇して9名にしました。

逆にシンガポール人の雇用が失われるような事象も起きています。

また現地採用社員もすぐにはEPが下りない為一時帰国をせざるを得ない状況が出てきています。

弊社斉藤連載中Daily NNA 2018年7月26日号「東南アジア人「財」羅針盤」より抜粋


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