シンガポールでは先週の8月9日に53回目の独立記念日で祝日でした。

シンガポールの祝日は年間9日(そのうちチャイニーズニューイヤーは2日連続)しかありません。

今年は8月9日の祝日が木曜日ということもあり、金曜日に有給休暇を取り、シンガポール人は隣国へプチ旅行に出かけ、日本の会社であれば、少し早いお盆休みを取られた方も多かったような気がします。

ナショナル・デーはシンガポール人にとっては一種の「お祭り」ですが年々興味が薄れてきているような気がします。

55回目辺りでまた盛り上げて欲しいものです。

ナショナルデーパレード シンガポール

さて、先般、パヤレバ近辺で新しくオープンするショッピングセンターの主催でWSG(ワークフォース・シンガポール)のセミナーがありましたのでとある顧客の人事担当と一緒に参加しました。

当初は大きな会場での予定でしたが、参加人数が少なかったこともあり、小規模なセミナールームでの開催でした。

このWSGはMOM(人材開発省)直轄の機関で、シンガポールの年金制度でもあるCPF(中央積立金)BoardとSLF(Singapore Labour Foundation=シンガポール労働基金) と並列に並ぶ重要機関です。

WSGが掲げているのは当然シンガポール・コア(雇用の中心はシンガポール人)で、特に雇用の促進を促します。

シンボルマークはWを強調しており、Wの中をくるっと回して丸みを帯びた形になっています。

このWは、筆者はシンガポール人と外国人労働者との共存共栄の「W」かと思いましたが、個人(つまりシンガポール人のみ)と採用する企業の双方を表していると言うことです。

会場のプレゼンは若い女性スタッフが早口英語(伸ばすところを伸ばさない英語)で淡々と進んでいきました。

最初に、キャリア・トライアル制度の説明がありました。

これは失業者(特に6ヶ月以上失業しているシンガポール人のみ)に対してトレーニングを施し、雇用をある程度の期間維持した場合、WSGより補助金がもらえるというもの。

面白いのは小文字でシンガポール人の定義が書いてあり、16歳以上でフルタイムの教育を受けたものでナショナルサービス(徴兵)を済ましたものとあります。

徴兵を受けていないと国民とみなさないのでしょうか?

次には、これがメインになっているのと思いますが、キャリア・サポート・プログラム(CSP)です。

今シンガポールの雇用事情で一番問題となっているのが、中高年の再雇用です。

筆者のシンガポール人の友人も会社のリストラに会い、8ヶ月間仕事がありませんでした。

結局は知人の伝手でコンドミニアムのビルマネージメントの仕事に着きましたが、今までのオフィスワークと比べてきつかったのか、続きませんでした。

このCSPは、当初は対象者が40歳以上6ヶ月以上12ヶ月未満の失業者を雇用した企業に補助金を出すというものでしたが、段々と失業期間が長くなってきたのか、ついに40歳以上12ヶ月以上と無期限になってきました。

この失業者に対して補助金がもらえるのは、最初の6ヶ月連続勤務した(させた)場合、給料の50%、次の6ヶ月で30%、最後の6ヶ月で20%が補助されるというもの。

補助金の上限をみますと、給料は7000ドル以下を想定しています。

このような政策を取らざる得ない背景としては、40歳以上の失業者の再就職率(6ヶ月以内に仕事を見つけられたかどうかの率)が著しく悪化していることが考えられます。

あとは慣れない仕事をさせるとすぐに辞めてしまうのを防ぐために、まずはトレーニングからととにかく中高年のシンガポール人雇用をなんとかしようとしています。

弊社斉藤連載中Daily NNA 2018年8月16日号「東南アジア人「財」羅針盤」より抜粋


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