今日の新聞「the new paper」の一面に7月1日から違法駐車の罰金を引き上げるニュースが載っていました。

値上げは1991年以来ですので28年ぶりの改定です。一般の乗用車で現行50ドルから70ドルに「値上げ」になります。

シンガポールの友人の車で出かけることがありますが、とにかく駐車違反のことが気になるようで、多めに駐車時間分のクーポンを車の前においても、時間が迫ってくるとそわそわしだし、早く車に戻りたい一心になります。

ちょっとくらい大丈夫じゃないの?と言いますが、民間に委託された「取締官」がスキャナみたいな道具を持って駐車違反車を問答無用で「キップ」を切っていきます。

罰金額に比例して友人の「そわそわ度」もさらに上がりそうです。

さて、昨日のMOMのEP ONLINE上で先般2019年度予算案の中で触れられたSパスのクオータの件について改めて発表がありました。

要するに外国人雇用の規制強化の一環です。

建築業を除くサービス業(飲食業や小売業)の外国人労働者の比率の上限(DRC = Dependency Ratio Ceiling)を現行の40%から2020年1月に上限を38%に、2021年1月には35%に引き下げていきます。

また同時にSパスも同時期、現行の15%から13%、13%から10%(つまり10人のシンガポール人+SPRの雇用につき1パス)になります。

この10人の雇用も時給10ドルのパートを10人雇えばクリアではなく、一人あたりの最低金額が決まっています。

此方も7月1日から「値上げ」になり月額650ドル以上1300ドル未満で0.5人、1300ドル以上で1人とカウントされます。

つまり200ドルの清掃員で10名を固めても全く人数としてカウントされないということです。

さらに、今年2019年の1月1日より、新規のSパス申請枠が昨年までの2200ドルから2300ドルに「値上げ」されました。また更新の金額も実質2700ドル近辺に上がっており更新ができず退職するフィリピン人が増えています。

現在弊社ではいくつかの飲食業および小売業の採用サポートを従事させて頂いております。

この業界につきましては、とにかく「人が集まらない」ことにお悩みが多いのが現状です。

フリーペーパーに求人広告を出しても応募者が「0」、また面接を組んだものの、当日「家族に不幸があった」「急に叔父の仕事を手伝うことになった」等で連絡して辞退するならまだマシな方で、面接を忙しい担当官とセットしたものの、当日面接時間になっても来ない。

いわゆるドタキャンで、当然電話を掛け、またSMS、WHAT’S APP等でメッセージを残しますが全く音沙汰なし。

アレンジしている時はNOTEDとか返事が来ますが当日になって気分が変わったのか、また他の所が決まったのか、必要ないものを使いすてるが如く現れません。

日本から初めて進出された飲食業の方は、「明るく愛嬌があってお客さんが喜ぶような人材を」と妄想的な注文が入りますが、では「タトゥーが若干入っていて茶髪でも良いか」と聞きますと「それは絶対ダメ」だそうで、この国の産業構造をまだ理解していないようです。

要するにシンガポールでは「サーブされる側」つまり包丁など持ったことのない人達と「サーブする側」つまり高い学歴を持たず中卒レベルで職を転々とする人達に分かれます。

「サーブする側」の人材をシンガポール人中心に集めるのがいかに大変か政府はあまり理解していないようで「飲食業や小売業は依然、労働集約型だ」と指摘しており規制強化により外国人労働者に頼らない効率的運営を促したいと言っています。

政府高官の子どもたちも「サーブする側」にまわり、週6日で汗と油にまみれて働いてほしいものです。

 

弊社斉藤連載中Daily NNA 2019年6月27日号「東南アジア人「財」羅針盤」より抜粋


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