14 日にシンガポール・ナショナルスタジアムで日本代表とブラジル代表のサッカー親善試合がありました。

観客総数は、スタジアム側の発表では約5万1,000 人で、定員5万5,000 人がほぼ埋まった形です。スムーズに誘導もできており、興行的には大成功だったと言えると思います。

試合の結果はともかく、日本からも、また赴任先の他の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域からも日本人が多数この試合のために来ており、スポーツハブを目指しているシンガポールとしては「観光客の取り込み」はうまくいっていると感じました。

筆者の知人もタイから日帰りで観戦していましたが、日本からのサポーターは宿泊しているケースも多く、当然、食事をし、お土産も購入しますので、シンガポール経済が潤うという構図が発生します。

さて、今回は、東南アジアにおける高等教育機関の進学率について触れていきます。

人材紹介業をタイとシンガポールで約14 年間運営をしてきましたが、東南アジアでは、かつては大学の数も少なく、学業成績優秀者が選抜されて入るか、お金持ちが私学に入るかで、大卒=エリートの構図があり、大卒者を条件に挙げられると、絶対数が少なかった故に探すのが難しかったことを覚えています。

筆者はタイ国立マヒドン大学経営大学院を卒業していますが、タイ人の学生はタイ国際航空の社員を除いては、ほとんどが中華系のお金持ちで、20 歳前半の女子学生が高級車で受講しに来ている姿を多く見かけました。

その当時のタイにおける大学進学率は10%台でしたが、今では35%となっています。これは通信大学も含めていますので、国立大学はその中でそれほど多くないと思いますが、国民に大卒の資格を取らせようとする国策が見受けられます。

シンガポールは39%と、日本の48%には及びませんが高い進学率です。

シンガポールの場合は国立シンガポール大学(NUS)、南洋工科大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)がいわゆる「大学」として扱われています。

他にもいくつかありますが「準大学」のような扱いとなっています。またオーストラリアや英国にある大学のシンガポール分校がいくつかあり、シンガポールに居ながら、英国系の教育システムに連動した教育を受け、大卒として履歴書に記載をしています。

シンガポールとタイの次には、フィリピンが31%で続きます。ただ、フィリピンンでは大学と言ってもシンガポールではカレッジ扱いとされ、労働許可証が下りなかったケースもあります。

マレーシアは28%となっています。国立マラヤ大学が有名ですが、かつてマハティール首相が提唱した「ルックイースト政策」(日本に学べ)もあり、多くの学生が日本に渡り1年間日本語を勉強した後、日本の4年制大学に入り、日本で短期間就業した後、いったん本国に戻り、経済的に優位なシンガポールの日系企業に就職するケースも見かけます。

実際、日系企業からご要望の多い条件として、できれば日本語の分かる(日本の大学や専門学校を卒業した)中国系マレーシア人が挙げられます。日本語のみならず、日本の商習慣に合っていることが大きな理由です。

その後は、ブルネイとインドネシアが15%、ミャンマーが12%、ベトナムが10%、カンボジア・ラオスが3%となっています。

インドネシアやミャンマーの大学を卒業した人材は、少ない進学率の中で努力をしてきた人たちなので、採用してみると予想以上のパフォーマンスを発揮してくれる事が多くあります。

日系企業は学歴よりも人柄を重要視する傾向が強いのですが、東南アジアの大学を卒業した人材を見つけたときには、積極的に採用を検討することをお勧めします。

Daily NNA 2014年10月16日号より抜粋


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